応援されている
以前、その時のコーチに言われたことがあります。
「いほこちゃんは、めちゃくちゃ応援されているよね」って。
何回も。
私はそのとき
「そうですよね~ ありがたいです」
と答えていたのですが、実は心の中でこんな風にも思っていました。
「応援されているけれど、他の人も応援されていると思う」
「応援されているけれど、私だけじゃないよね」
「応援されているけれど、みんなにも応援するよね」
全然わかっていなかったし、
何より「応援されている」ことを人と比べていました。
だから全く腑に落ちていなくて、コーチに対しての返事も
表面をダダ滑りしているだけでした。
コーチは「本当にすごいよね」という感じで
何回も伝えてくれたのに、それも全然受け取れていなかった…
だから、なにかがイマイチ。
でも何がイマイチなのかわからない…
そんな日々が続いたり続いていなかったりしました。
***
でもこの秋に手術するって決まったとき。
それを伝えた人たちが、それぞれ別の場所で
口々に私に言ってくれたのです。
「うまくいくように祈っているよ!」
「祈りのパワーってあるんだよ!届けるから」
「応援しているよ」
「手術が済んだら、良くなる道しかないから」
「手術の日時を教えて。その時間祈るから」
「手術の終わった頃に、パワーを送るよ」
そのときに、初めて私は腑に落ちました。
私は応援されているんだ。
こんなに多くの人が私のことを考えてくれてるんだ。
そもそも誰かと比べることではなく、
ただ応援されていたんだ、と。
手術が終わった翌日、
私は祈りを、言葉を届けてくれた人たちのことを思い浮かべ
ベッドの上で泣きました。
ありがたくて、嬉しくて。
手術台に上がるまでは、自分の足で歩いていきます。
左右にいくつもの手術室が並ぶ廊下を
自分の手術が行われる部屋に向かって歩いているとき、
私は「まるで宇宙船の中みたい」と思いました。
そして、私が歩いていく道と手術室が
白い大きな光に包まれているように見えました。
きっと多くの人の応援や祈りが
私にはそんな風に見えたのだと思います。
実際はそのとき緊張のピークだったのに、
どこかで大丈夫だと思っている自分もいました。
あぁ、私はこんなにも応援されていたんだ。
今までも応援されていたんだ。
ただ受け取っていなかったんだ。
ということが、本当にすーっと心の奥に落ちてきました。
いっぱい支えられていたし、応援されていた。
それをエネルギー源に
私も「応援していこう」という想いが
じわじわと心のまん中からあふれ出してきました。
だから私は自分のセッションで
その人の本当に望んでいることを応援する!と決めました。
届かなくても届いていなくても応援するけれど
でも届いた方がいいから
届く言葉を選んで、受け取ってもらえる言葉を選んで
そして応援する!と決めました。
***
今でもあのとき応援してくれた人たちのことを思い浮かべると
涙がでます。
これを書きながらも。
本当に嬉しかった。ありがとう。
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